私は看護系大学院を受験することを決め、ネットなどで情報を収集しようと思いましたが、なかなか自分がほしい情報が得られませんでした。
ここでは無事合格を勝ち取った私が、筆記試験編、面接試験編、合格後にやること編に分けて、経験を交えてコツをお伝えします。少しでも参考になれば幸いです。
私は関西にある2つの大学院を受験しました。
両方とも、筆記試験と面接試験を1日で終えるという日程で、かなりハードでした。ちなみに両方とも平日でした。
少し詳しく話すと、A大学は保健学研究科の社会人入試、B大学は看護学研究科の一般入試を受験しました。
この2大学は英語と専門科目の筆記試験があり、A大学は英語2時間、専門科目(小論文)1時間、B大学は英語1.5時間、専門科目1.5時間でした。
・過去問題は必ず確認をする。
だいたい筆記試験は専門科目と英語はあると思いますが、受験する大学によって解答形式もさまざまです。
その形式の対策をするのが合格への早道なので、よほど遠いところに住んでいて無理という以外は、必ず過去問題を確認しましょう。
私は、受験を決めた2校とも実際にキャンパスへ行き、過去問題を確認しました。
A大学はコピー可だったので過去3年分をコピーし、試験前に時間を計り、時間内に解けるか模擬練習をしました。
B大学はコピー不可で過去問題を見れる時間も30分と短かったので、30分フルに使いながらどんな問題が出ているか暗記し、キャンパスを出たあとすぐに忘れないようにメモを取り、帰宅後ノートに内容をまとめました。備えあれば憂いなし!
・とにかく英語はしっかり勉強して、準備をする。
両校とも担当教授に強く言われたのは、「英語はしっかり勉強してください。」ということでした。
特にA大学は専門科目では受験生の点数差がつかないため、英語の出来で合格か不合格かほぼ決まるとのことでした。
TOEICなどのスコアを提出すれば英語科目は免除という大学以外は、英語の勉強は疎かにはできません。
英語の試験は紙の辞書の持ち込みが1冊可能というところがほとんどだと思うので、辞書もどの辞書を持ち込んだらよいか、私は本屋に行き、見やすさや開きやすさなどを確認し準備をしました。
事前にWEBのオープンキャンパスに参加した際に、「辞書はジーニアスで十分です。」と在学生からアドバイスをいただきました。
実際に一緒に試験を受けていた人たちもジーニアスを持参していた方が多かった印象です。
私もジーニアスの辞書は使いやすい印象があったのですがいろいろ見た結果、リーダーズ英和中辞典を購入し受験で使用しました。
リーダーズは医療系の用語も他の辞書より多く載っていたのと、語彙数も比較的多く中辞典だと持ち運びも便利だったからです。(リーダーズ英和辞典はとても分厚いので間違いに注意!)
英語試験の内容は、A大学は長文が3つあり、それぞれの問題に答えていくというものでした。
その長文は海外の医療看護系雑誌に出典されている記事などで、それらを読み和訳する、本文の内容をもとに日本語で説明をする、空欄に単語を埋めるというものでした。
B大学は海外で研究された1つの看護系の抄録を読み、研究目的や研究対象者、結果などについて、日本語で解答するというものでした。
受験前に私は、ネットで医療系の英語記事を読んだり、看護系の抄録を見たりしていました。
また、英語試験のためにいくつか本を買ったり借りたりして勉強しましたが、私が使用して役立った本をいくつかご紹介します。
★看護医療技術系の英単語 メディ単
医療系の単語がコンパクトにまとめられていて学習できます。初級~中級者向け。
★速読速聴・英単語Core1900
医療系だけではなく、長文を読む練習になります。TOEICの勉強にもなります。
★看護英語読解15のポイント
医療英語や抄録の形式について学べて、レベルも簡単すぎず良いです。
★私立医大の英語[長文読解編]
難易度高めですが、医療系の長文を見るのに慣れておくにはおすすめ。医療用語が楽しく学べるよう、絵も豊富なのが嬉しいです。
★小論文の完全ネタ本
英語というより小論文対策のために、最近の医療系のトピックについて復習するには、ちょうど良かったです。
・専門試験は担当教授にヒントをおしえてもらうのが早道。
私は受験した2校とも、WEBオープンキャンパスで、担当教授とマンツーマンでお話しをしました。
A大学の教授からは、どんな問題なら解けるかと逆質問されたので、「保健師の国家試験で出るような問題であれば解けると思います。」と答えました。
実際に出た小論文の問題は、Population approachとHigh risk approachについて、公衆衛生看護活動に照らし特徴を説明せよというものでした。
B大学の教授からは、「希望領域のテキストを1冊購入して学ぶとよいですよ。」と勧められたので、テキストを購入しざっと勉強しました。
実際は、SDGs、国際緊急援助隊、医療ツーリズム、外国人支援などの問題が出ました。
実際に出た問題よりここで私が伝えたいことは、専門試験についてどんな問題が出そうかということは、教授と実際話しをすることでだいたい予想ができるということです。
そのため、オープンキャンパスなどで教授と話しができる機会があれば、「受験のためにどのような勉強をしたらよいでしょうか?」と率直にたずねてみるとよいでしょう。
以上、看護系大学院の筆記試験受験のコツについて書いてみました。
次回は、面接試験受験のコツをお伝えします。
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