先日、職場で、ある問い合わせがきました。
その内容は、『海外から来ている外国人留学生が、日本で承認されていない中国製の新型コロナウイルスワクチンを母国で2回打ってから来日しているんですが、日本にしばらく住む場合は日本で承認されているワクチンを打つ必要はありませんか?』というものでした。
WHOで承認していても日本で承認されていないワクチンはたくさんあることや、異なる種類の予防接種によりどのような副反応が出るかがわからないこと、そもそもブースター接種が日本ではまだ始まっていないということもあるし、恐らく日本での追加接種は必要ないと思うけどな…と思いつつも、念のため自治体と厚労省に電話確認をしてみました。
自治体の市の保健所では、『追加接種はしなくても大丈夫です』との返答でしたが、どうしてかというはっきりとした根拠の説明が曖昧で、腑に落ちず。
厚労省の新型コロナワクチンコールセンターへも電話をして聞いてみました。返信としては、
『制度上は日本でもワクチンを接種することは可能だが、交差接種となり安全性というところは不明なため、医療機関で相談してください。医師と相談し、接種することを決めたら、自治体へ接種券発行を依頼し、接種券を受け取った後に接種をするという流れになります。』
ということでした。
厚労省の話を聞き、一応の納得はしたのですが、新たな疑問が。
ニュースなどでもわかるように、ワクチン接種は各自治体によりやり方はさまざまで接種券の発行も同様とのこと。
『留学生だけではなく、他にも外国人はやって来るのに、もし自国で全くワクチン接種していない人が日本に来て、自治体から自動的に接種券が届かず、役所で自分で申請すれば接種券がもらえるという情報も自分自身で得ることができなければ、受けることができるはずの医療が受けられずとってもお気の毒。そして、こんな状況であれば、私たち日本人もこれからずっとコロナに感染するかもという思いを抱えていなければいけないのかな?』
ワクチン接種に関してはまだまだ不明な点は多いこと、保健所業務もひっ迫していることは十分理解しています。
しかし、住民票の手続きに来た時に、ワクチン接種について情報の聞き取りをしっかり行い、未接種の人には接種券を発行することは難しいことではないはずです。
窓口に申請に来たから、接種券を発行してあげるというような、受け身的な姿勢ではなく、サービスの隙間をなるべく作ることがないよう、努めてほしいです。
それが、多文化共生支援というものでないかと、私は思っています。
コメント