感動の一杯“ディベックコーヒー”との出会い
ートルコで見つけた、コーヒーが美味しいと思えた伝統の味 ー
コーヒーは苦いほどいい、という方も多いと思います。
私もブラックで飲んだり、ミルク入りで飲むことはありますが、これまで私が住んだ国々では、どちらかというとコーヒーより紅茶文化が強く、「コーヒーにする?紅茶にする?」と聞かれたら、自然と紅茶を選んでしまうタイプでした。
トルコも例外ではなく、日常的に飲まれるのは圧倒的に チャイ(トルコのストレートティー)。食後のチャイは“ほぼ儀式”と言ってもいいほど、国民全員が愛している飲み物です。
一方で、トルコには トルココーヒーという独自の濃厚なコーヒー文化があります。小さなカップで提供され、エスプレッソのように深く濃い味わい。カフェではチョコレートと一緒に出されることもあり、まさに大人の楽しみ。
そんな紅茶派の私ですが…
私が「コーヒー美味しい…」と感じた日
そんな私でも最近、「これなら毎日飲みたい!」と感動したコーヒーがあります。
それが ディベックコーヒー(Dibek Kahvesi)。
ディベックコーヒーは、トルコの伝統的な臼(ディベック)でゆっくりすり潰して作る特別なコーヒーです。
マイルドで飲みやすい
驚いたのはその 口当たりの柔らかさ。
一般的なトルココーヒーのような強烈な苦味とはまったく違い、コーヒーを頻繁に飲むタイプではない私でもスッと飲めてしまいました。
・苦味が苦手
・胃が弱い
・ミルクや砂糖が無くても飲みやすいものがいい
という方には特におすすめです。
今回選んだのは「Harput Efsanesi Dibek Kahvesi」
私が飲んだのは Harput Efsanesi – ハルプット伝説というブランドのディベックコーヒー。
トルコ国内でも人気が高く、パッケージも上品でギフトにもぴったり。
グルテンフリーでやさしい
こちらは グルテンフリー。だからなのか、普通のコーヒーよりもさらに軽やかで、後味が本当にスッキリしています。
「コーヒー好きだけど、グルテンが気になる…」という方にも安心。
ディベックコーヒーってどんなコーヒー?
通常のコーヒー豆はミルで挽きますが、ディベックコーヒーは昔ながらの 臼(石や木製)で細かくすり潰すため、粉がとても細かく、舌触りがまろやかになりやすいのが特徴。
原材料はブレンド形式
商品によりますが、多くのディベックコーヒーは
・トルココーヒー
・ミルクパウダー
・カルダモン
・粉末ココア
・サレップ
などをブレンドしているため、ほんのり甘さがあったり、香り豊かでデザートコーヒーのような感覚で楽しめます。女性人気も高いのが納得の味。
ディベックコーヒーの作り方(とても簡単です)
伝統的には ジャズヴェ(トルコの小鍋)で淹れます。
この作り方はトルココーヒーとほぼ同じで、とてもシンプル。
準備するもの
・水:1カップ(小さめ)
・ディベックコーヒー粉:ティースプーン2杯
・小鍋(ジャズヴェが理想ですが普通の小鍋でも可)
作り方
- 小鍋に水とコーヒー粉を入れる
- かき混ぜて弱火に置く
- しばらくすると表面に泡がふんわり
- 沸騰直前で火を止める
- カップにそっと注ぐ(粉は底に沈むのでそのままでOK)
粉はカップの底に溜まり、その部分は飲まないのがトルコ流です。
飲んでみた感想
最初のひと口で感じたのは、「え、こんなに飲みやすいの?」という驚き。
ミルク不要でこの優しさ。ほんのり感じる甘さは絶妙なバランス。
まるでデザートのような満足感がありながら、後味はすっきり。
食後や午後の休憩時間にぴったりの飲み物です。
トルコ文化の一部としてのディベックコーヒー
トルコでは、「チャイは日常、コーヒーは特別な時間」という感覚があります。
・ゆっくり語り合うとき
・お客様を迎えるとき
・食後に一息つくとき
そこに寄り添うのがトルココーヒー。
そして、ディベックコーヒーはその中でも 少し贅沢で優しいバージョン。
観光地のカフェや東部の地域では特に人気があります。
まとめ:コーヒーが苦手な人にこそ飲んでほしい
紅茶派の私でも感動した、ディベックコーヒー。
「コーヒーは苦いからちょっと…」という方にこそおすすめしたい一杯です。
トルコ旅行やトルコ食材店で見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。
いつか日本のカフェでも気軽に飲める日が来たらいいなぁ…と心から思います。


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